税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

デフレ経済下では「フリー・キャッシュ・フロー」が大切!

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 フリー・キャッシュ・フローとは?

 営業キャッシュ・フローから投資キャッシュ・フロー
を控除した金額です。
 
 次のようなキャッシュ・フロー計算書があったとして、
 
  営業キャッシュ・フロー    7000千円
  投資キャッシュ・フロー   -4000
  財務キャッシュ・フロー   -2000
  キャッシュの増減       1000千円
  キャッシュの期首残高    12000
  キャッシュの期末残高    13000

 この内、
   営業キャッシュ・フロー   7000千円
  -投資キャッシュ・フロー   4000千円
   フリー・キャッシュ・フロー 3000千円

 3000千円がフリー・キャッシュ・フローの金額です。
 
 この数字が何を意味するかというと、フリー・キャッシュ・
フローがプラスである限り、現預金の減少はなく、資金的
に経営が行き詰まることはないということです。
 
 フリー・キャッシュ・フローがマイナスですと、現預金を
減らしていることですから、有利子負債の増加につながり、
デフレ経済下では経営が危ういものになります。
 
 上の写真は昨日購入した週足チャート集の、6501
日立製作所のチャートです。
 
 下の方に小さくフリー・キャッシュ・フローの金額が
表示されています。
 
 営業CF      7952
 投資CF     ー5306
 財務CF     -5023
 フリーCF     2677

 この期で日立製作所は、営業CFを7952稼ぎ、その中から
5306投資し、更に、有利子負債を5023返済しています。
 
 フリーCFは
 7952-5306=2677
 
 フリーCFを超えて借金を返済していますから、現預金を、
 
 5023-2677=2346
 
 2346だけ減らしたことになります。
 
 チャート集で各銘柄を眺めると、フリー・キャッシュ・フロー
の金額が軒並みプラスになっています。
 
 各企業ともフリー・キャッシュ・フローを強く意識して経営
している姿が窺えます。