<信頼を得る>の4番目は、
「自分の仕事について正確な知識を持つ」です。
以前、顧問先の歯科医院が顧問契約の解消を申し入れてきました。
理由を聞くと、
「おたくの担当者は何か尋ねても、調べてきます、とか、
所長に聞いてきます、とか、ほとんど即答できない、そんな担当者は
いらないし、そんな事務員しか派遣できない事務所はお断りする」
というものです。
もっともな話です。
知的レベルの高いお客様は大抵のことは自分で調べてしまうから、
質問はかなり高度なものだったと思われます。
最初、3年間位、私自身が担当していましたが、その後、
男子の事務員を担当につけました。
彼も税理士を目指してかなり勉強はしていたんですが、
それでもご不満だったようです。
どんなに約束を守り、時間を守り、誠実に業務を遂行しても、
自分が販売しようとする商品に対する知識が不足していると客先の
信頼を得られないということでしょうか。
これは非常に難しい問題ではあります。
早く、お客様を担当させないと、事務員が育たないし、
かといって、早すぎると、今回のようにお客様の不満を買ってしまいます。
こうした問題は新規の社員を採用するたびにぶつかる話です。
しかし、採用した社員は私の子供と同じです。
こうした試練を乗り越えて育てていきます。