税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

お客様は財務諸表で何を知りたいか!

イメージ 1
 経理担当者や会計事務所員は財務諸表を、作成する
目で見ています。
 
 それは当然の話です。
 
 財務諸表の作成でミスをすれば、色々な方々に迷惑
をかけるし、又、自分や会社の信用にかかわるからです。
 
 しかし、お客様に説明する時、つい、お客様が何を
知りたがっているかを忘れて、作成者の目線で財務諸表
の説明をしてしまいがちになります。
 
 例えば、掲載した写真は某上場会社の「キャッシュ
フロー計算書」の<営業活動のよるキャッシュ・フロー>です。
 
 ここには様々な項目が並んでいます。
 
 役員退職慰労金とか、支払利息、法人税の還付、配当金等々、
 そんなものはお客様はどうでもいいと思っています。
 
 一番知りたいのは「営業活動によるキャッシュ・フロー
がプラスかマイナスか。でしょう。
 
 ただ、説明すべき事項は、
 
 売上債権の増減額、
 
 棚卸資産の増減額、
 
 仕入債務の増減額、
 
 の3つです。
 
 この3つは経理担当者として説明すべきでしょう。
 
 債権回収の遅れや、棚卸資産の増大が「キャッシュフロー
に影響を与えていることを経営者に認識してもらうためです。
 
 その他のことをくどくど専門用語を交えて説明しても、
経営者はあくびがでるだけです。
 
 重要なことは、
 
1、お客様が何を知りたがっているか、をよく察知し、その点を
 十分に説明すること。
 
2、経理担当者として、これだけは知っておいてもらいたい点
 をポイントを絞って説明すること。
 
 この2点でしょう。