税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

不動産を借金付きで贈与した場合は時価評価(負担付贈与)

1、土地の評価方法は4つあります。
 
  ① 固定資産評価額
 
  ② 路線価評価額
 
  ③ 公示価額
 
  ④ 時価評価額
 
 この内、負担付贈与は④の時価評価で行います。
 
2、負担付贈与が時価評価の理由
 
   通常、単なる贈与は相続税評価を使いますが、この「負担付贈与」
  だけは時価で評価することになります。
 
   20年前のバブルの頃、当時は相続税評価だったため、時価との
  差を狙った負担付贈与が節税対策として盛んに行われました。
 
   そこで、平成元年4月1日から規制が強化され、時価評価に
  変わった経由があります。
 
3、負担付贈与の計算
 
   今、父が子に次のような不動産を借金付きで贈与したとします。
 
  時価評価 5000万円、路線価評価 3500万円、借入金3000万円。

  贈与税の計算(子が贈与税を納付する)
 
   時価    借入金
  5000万円ー3000万円=2000万円ーーー贈与税の課税価格
 
 譲渡所得(父が譲渡所得税を納付する
  借入金
  3000万円ーーーー譲渡所得の総収入金額