税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

所得税を節税する方法!、基本は?

 所得税の節税の基本は、税率を並べることです。
 
 何故か!理由は所得税率は累進課税で、所得が増える程、税率が高くなる
からです。

 まず、所得税の税率表を眺めてみましょう。

  平成19年分から~
   超         以下       税率     控除額
       0円  1950000円    5%        0円
 1950000円  3300000    10%    97500円
 3300000円  6950000    20%   427500円
 6950000円  9000000    23%   636000円
 9000000円 18000000    33%  1536000円
18000000円   ~         40%  2796000円

 住民税
    道府県民税        一律    4%
    市町村民税        一律    6%

 今、2000万円の所得があったとして
  一人なら、所得税
    20000000円*40%-2796000円=5204000円
  5人なら
    20000000円/5人=4000000円(一人当たり所得)
     4000000円*20%-427500円=372500円
      372500円*5人=1862500円

 即ち、20000000円の所得を5人に分ければ5204000の所得税
が1862500円まで下がるわけです。

 一つの事業で、親子、兄弟、親戚、等々、なるべく多くの人が所得を
分け合って、全員が同じ課税所得になり、税率が20%なら20%と同じ
税率に並ぶのが一番節税効果が高いことになります。

 但し、働いてもいないのに給料を払うのは脱税行為ですから、許されません
よ(笑い)

 一番まずいのは、一緒に働いているのに妻が配偶者控除38万円しか
受けていないというものです。

 今、夫婦二人で1千万円の利益があったとして、色々な諸控除、
社会保険料控除とか生命保険料控除を計算に入れないとして
    夫   所得 10000000円
    妻             0円
なら、税金は          配偶者控除    基礎控除  課税所得
    夫 10000000円-380000-380000=9240000円
       課税所得     税率   控除      所得税
       9240000円*33%-1536000=1513200円
    妻                             0円

 これが、妻に専従者給与を3000000円支払うと、次のように変わります。
                専従者給与    基礎控除  課税所得
    夫 10000000円-3000000円-380000=6240000円
       課税所得     税率   控除     所得税
       6240000円*20%-427500=820500円
       専従者給与    給与所得控除   基礎控除   課税所得
       3000000円-1080000-380000=1540000円
       課税所得     税率 控除     所得税
       1540000円*5% -0 = 77000円

 合計の所得税額は
        夫分        妻分
        820500円+77000円=897500円
 となり
       1513200円-897500=615700円

 615700円も所得税が節税になります。